「瀬恋先輩、そろそろあがりますか?」


「そうだね、HRに間に合わなくなると困るし」




今声をかけてきたのは

1つ下の後輩、津田優華だ。


優華は書記職で

成績は常に学年首席、校則に合った制服の着こなし、さらさらの黒髪ストレート。






本来ならこういう子が生徒会長になるべきなんだろうけど

残念なことに彼女は2年生。


きっと来年は

生徒会長を継いでくれるとは思うけど…。












「せーれんっ!」


「ぎゃっ!!」





ドス、という鈍い音と共に誰かがあたしに突撃した。