With a smile

少し集中し始めると、違うものが私を動揺させた。

コツッ、コツッと、時折、建都さんのひじが私のひじに当たる。

入力に集中して私のひじが動くせいもあるが、日報を書き終えた建都さんが、次の書類に移ったせいでさっきまでとは違う動きを始めたからだ。

すらすら書き進んでいた手が急に遅くなった。

少し書いては、止まり、フゥーっと息をついたり、うーんと小さくうなったり。

コツッ。

ひじに全神経が集まって熱くなる。

コツッ。

気にしない、気にしない・・・。