With a smile

「ほのかちゃん、笑ってないで助けてよー、マジで」

「ほのかちゃんはダメだよ、ウチの大事な戦力なんだから」

私の腕に自分の腕を絡めた。

「お願い、ちょっとだけ」

「えー、本当にちょっとだけだよー。いい?ほのかちゃん」

思わず頷いたけど、本当に?

本当に私が建都さんを手伝うの?

「終わったらすぐ返してよ」

高島さんは腕を放し、私を置き去りにした。

「ありがとー。じゃあ、ここ座って」

隣のデスクからイスを引き寄せて、建都さんのすぐ横に置いた。

言われるままに浅く座ったイスが、キィっと小さな音を立てた。