With a smile

私達は手を繋ぎ、打ち寄せる波を跳ねる様によけながら歩いた。

「明日からは管理部に戻りますから」

少しは建都さんの手助けが出来る。

「うん、オレも頑張らないと。めちゃめちゃ頑張れる気がする」

「何でも言って下さい」

「よろしく。あー、でも兄さんの方の仕事残ってるんじゃないの?」

「はっ!!」

そうだ、昨日の先延ばしにした分と、あと今日の後処理も残ってる!

「1週間はこき使うって言ってたけど・・・」

「えーーーっ!」

アハハハッ。

建都さんが笑って、私も笑う。


2人の声が波の向こうへと吸い込まれていく。