With a smile

はぁ、引き伸ばす次の理由を思いつく前に行かないと、永久に建都さんを一人にさせてあげられない。

立ち上がる為に手と足に力を入れた時、

「ほのかちゃん!」

建都さんが叫ぶように声を上げた。

「は、はい?」

突然の大きな声に力が抜ける。

「あの、オレほのかちゃんには、情けないとことかカッコ悪いとこばっかり見せてて、あの、あれだけど・・・、でもっ、すごい救われて、ほのかちゃんがいてくれて良かった」

さっきの勢いはどんどん落ち、最後にはひとり言くらいのボリュームで、しかも私とは反対側を向いていた。

「私なんかで良かったら、いつでも」

「ホントに?じゃあずっといてくれる?」

パッと顔を向けた。

「ずっと?」

「あ、えっと・・・つまり・・・・・」

「つまり?」



「好き、だ」