With a smile

「この仕事で重要なのは知識なんかじゃない、資質だ。人間性とか性格って言ってもいいかな。
人を相手にしてるんだから、お客さんにこの人になら任せられる、信用できる、そう思ってもらえなかったら何にも始まらない。
だから、マッキーを選んだ。
オレの目は間違ってなかった」

ゆっくりはっきりと言い、どこか満足気に笑った。

「選んだ?私を?私が新人だから管理部を出されたんじゃなくて?」

「ああ、そうだったな」

今度は声を上げて笑った。