「あー、分かった分かった。…とりあえず、よろしくな優衣♪」
二人の話が終わったのか、シオンが再びあたしに話しかけた。
「…よ、よろしく?」
「何で疑問系なんだよ!!ギャハハハ!!」
何故かお腹を抱えて笑うシオン。
「ちょっと、煩いよシオン。」
「あ~、腹いてぇ…」
やっと笑いが治まったのか、お腹をさすっているシオン。
「…シオンと夏生は、なんでこの学校に来たの?」
「ん~、強いて言えば誰かさんがバカしないように見張るため、かな?」
夏生は、笑いながらちらっとシオンの方をむく。
その視線に気づいたシオンが、“俺のことか!?”と騒いでいたけど、夏生は軽くシカト。
なるほど。
シオンの見張り役ですか……お疲れさまです。
「シオンは?」
「んぁ?…俺は先輩に憧れて、だな」
めずらしい……
今時、先輩に憧れて入学する人がいたなんて。
「その先輩って誰なの?」
「なんだ、気になるのか?」
「……うん」
「優衣っておもしろいな!…大翔さんってゆーんだ」
「ひろと?」
「そ。今2年なんだけど、この学校のトップの座にいる人だ。誰もあの人には逆らえねぇ。」
あたしは、そうなの?っと目線を夏生に向けると、コクりと頷き返してくれた。
