掲示板前に着き、あたしの名前を探す。
「お?優衣は四組か……俺の後輩だな♪」
「う?」
あたしは、わけがわからないっという目を向けた。
「ん、俺が1年の頃に世話になった教室だよ」
そう言って蒼空は、あたしの頭を優しく撫でキラキラスマイルをあたしに向ける。
……いったいその笑顔で、世の女の子たちを何人落としたんだ、我が兄よ。
あたしは若干呆れながら、スタコラサッサと一人で体育館へと向かった。
「あ、ちょっ!!?待てって、優衣!」
「……」
……すぐに追いかけてきたけれど。
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