暴走☆レジェンド ~イケメン総長×天然最強姫






「…あ、あった!」





ドア付近で、大きな声をだした侑真の右手には、水色のスマフォが握られていた。




…女の子用のケータイ?




ここは僕たち以外に来ないはずだけど…






「誰の?」



「んーと、画面にさっきの子と親の画像があるよ」






スマフォを見ながら、侑真がそう言った。





「大翔、どうする?」




「………貸せ」





侑真から受け取り、ケータイを大翔にわたす。






「………」







大翔は黙ったまま、スマフォを数秒間見つめ、自分のズボンのポケットにしまった。





「届けに行くの?」





「……いや、あっちから来るまで預かる」







そう言って立ち上がり、大翔は部屋を出ていった。







出ていく瞬間、大翔が心なしかフッと笑ったような気がした。







~ 将生 side 終 ~