食堂で新くんのことを話していた

「ちょっと、亜美狙われてるんじゃない?」

「私が?まさか」

新くんが私なんかを狙うなんて、絶対ないと思った。それはいつも私をバカにしているから

「新くんってさ、あれだけいい男だもん。亜美のことも落とせるって思ってんだよ」

「大丈夫。それはない。だって健太と付き合ってるのも知ってるし」

「私は危険な予感がする!」

「もぉ、また変な想像するんだから。私には健太がいるし。新くんとの仕事も今回のが終わったら、もうなくなるんだから」

「亜美、気をつけるんだよ」

「健太にも、昨日そう言われたよ」

「亜美はほんと、のん気なんだから!」

私の気持ちが歪むことはないし、新くんだって彼女ぐらいいるだろう

そう思っていた

2時過ぎ、時間になったので私はこっそり授業を抜け出して、撮影場へと向った