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「さて。
帰ろっか、みーちゃん。」
カナタがにこやかにあたしを見下ろす。
そして、すたすたと歩き出した。
あたしは慌ててコンビニの袋を持って、後を追う。
いやぁ。
カナタの傍若無人ぶり、かつ毒舌ぶりには、幼少のみぎりから慣れ親しんできたつもりだったけど。
今日はさすがに度肝を抜かれた。
仮にも高校の先輩である加賀さんに、あれだけの言いたい放題、罵倒し放題。
そして、最後にも抜かりなくきっちり往復ビンタ、的な。
………すごいわ、この人。
「………っぷは、あははははっ!!」
馬鹿みたいな大笑いが、あたしの口を突いて出た。
「あ〜〜〜っ、すっきりしたぁ〜〜〜〜っ!!」
あたしは夜の公園でそう叫んで、思いっきり伸びをする。



