心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「じゃあ………」






加賀さんはあたしの方を見て、すこし泣きそうな顔で言った。






「はい。今まで、ありがとうございました」






あたしも誠心誠意、そう答える。







「こちらこそ……みゆと一緒にいられたこと、本当に楽しかったよ。


ありがとう。



………さよなら」






「さよなら………」







なんか、あたしまで青春映画に入り込んだようで、くすぐったいな。







「椎名くんも、ありがとな。



さよなら」







「ええ、お元気で」







加賀さんは微笑んで、ゆっくりと踵を返す。






――――そのまま立ち去ろうとした、そのとき。







「………最後に二つ、いいですか」






カナタが、唐突にそう言った。





加賀さんが「うん?」と振り返る。