心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

ふわり、と一陣の風が吹く。




その中には、ほのかな甘い香りが混じっていた。






なんだか、とても穏やかな空気が流れる。








ーーーやっと、終わったんだ………。




本当に、終わったんだ。







あたしは、しみじみとそう感じた。





すごく、いい気分だ。






加賀さんは、ゆっくりとベンチから立ち上がった。







「………俺、帰るよ」







にっこりと笑って、あたしとカナタに向かって言う。







「はい」







あたしはそう答えた。







「今までごめんな、みゆ。


もう、絶対に、つきまとったりしないから………」






「………はい」







あたしも、精一杯の笑顔をつくった。







「椎名くん、だったっけ」







加賀さんは、カナタの方をじっと見た。





カナタはこくりと頷いた。