心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

絶対零度の声に、淀みなく責めたてられて、加賀さんはわなわなと震える。





しかし、その震えは、しばらく経つと収まった。




ナイフの切っ先が首筋から離れて、徐々に降りてきた。






力をなくした腕が、ぽとりと膝の上に置かれる。




カナタはそれを見逃さず、さっとナイフを奪い取った。






加賀さんは黙ってそれを見つめている。







「………少しは落ち着きましたか?」







カナタの口調が、いつものものに戻った。




加賀さんは、何も答えずに俯く。







「加賀先輩。


あなた、今、ものすごくかっこ悪いですよ」







………なっ、か、カナタさんっ!?




なぜに急に、そんな、あえて火に油を注ぐよーなことをっ!?






あたしは愕然としてカナタの横顔を見上げる。