心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

ちかちかと点滅する街灯の白い光にきらめく、










ーーーーーナイフだった。





刃渡り10cmくらいの、果物ナイフ。







心臓がどくり、と大きく波打った。





背中から首筋まで、ぞくりと悪寒が走る。







急激に喉が渇いたように感じて、あたしはごくりと唾を飲み込んだ。







「か………」







加賀さん、と言おうとしたけど、うまく声にならない。






生身のナイフの柄を、加賀さんは両手でぎゅっと握り締めた。







ナイフの刃先が、かたかたと細かく震えている。







「…………みゆ」







加賀さんの掠れた声が耳に響く。







「みゆ」