心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「ああ。


一回だけでいいんだ。


お願いだから………」






「………分かりました」







あたしは軽く頷き、近くの公園の方へ歩き出した。




砂場の隣のベンチに腰掛けると、加賀さんが横に座った。





なんとなく、間にコンビニの袋を置く。




たいして役に立つとは思えないけど、いちおう予防線として。






あーぁ、ハーゲンダッツが溶けちゃうよ。





『最高の幸福は、待つ人だけに訪れる』





なんてCMで言ってるけどさ。




待ちすぎたらおいしくなくなっちゃうよ。






はぁ、とにかく早く話を終わらせよう。






「話って、なんですか」






あたしは加賀さんを一瞥して、単刀直入に訊いた。






「うん、あのさ………」






加賀さんは膝の上で組んだ手を落ち着かない様子で動かしながら、弱々しく掠れた小さな声で話し始める。