心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「な、なにもないよ?


そんな、加賀さんが、そんなこと、するはず、ないじゃん」







真名子は目を細めて、あたしの腕を引いて生徒の流れから外れた。




廊下の柱の陰で、真名子はあたしに向き合った。







「………美遊。正直に話してよ。


なんかあったんでしょ?


顔に書いてある。



………加賀先輩が、ほんとに、そんなことしてるわけ?」






「だから、なんもないって………」






「いや、嘘だ。


絶対なんかあったんでしょ。


全部話すまで、ここから離れないから」







真名子の口ぶりは、あまりにも決然としていて、言い逃れできそうにはなかった。





仕方なく、あたしは洗いざらい、これまでにあったことを真名子に話した。






本当は、迷惑も心配もかけたくなかったから、真名子にだけは言いたくなかったんだけど………。





でも、どこかに、誰かに聞いて欲しい思いがあったのかもしれない。






話し出すと、止まらなくなってしまった。