心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「もちろんいいよ。


でも、カナタに教えてもらえばいいのに。

なんせ幼稚園の頃から神童と呼ばれた人が、一緒のおうちにいるんだから」






そう言うと、聡子ちゃんは唇を尖らせる。






「えー、でも、お兄ちゃん、こわいんだもん。


分からない問題があると、すぐ『心底、不思議』って言うし。


だから、美遊ねえちゃんに優しく教えてほしいな」






「えー、そう?


じゃぁ、お姉さんが教えてあげよう」







そんな感じで、あたしと聡子ちゃんが楽しくおしゃべりしていると。





近くで本を読んでいたカナタが「聞き捨てならないな」と口を開いた。






「なにがよ、カナタ」





「聡子、みーちゃんに勉強を教わるなんて、やめておいたほうが賢明だよ」






カナタは兄らしい寛大そうな笑みで聡子ちゃんに語りかける。