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けっこうな力でべちっ、とおでこを叩かれて、はっと目が覚めた。
「みーちゃん。」
「あ、カナタ………」
どうやら、あたしはカナタの部屋で待つうちに、寝てしまっていたらしい。
ベッドの上にごろんと横になっていたあたしを、カナタが見下ろしている。
「………みーちゃん、いい度胸だね?
僕を置き去りにしておいて、自分はひとの部屋ですやすや寝てたなんて」
カナタの顔はにっこりと笑っていながらも、多少、いやけっこう、いやかなり? 不機嫌なのが伝わってくる。
「あぅっ!!
ご、ごめんごめんっ!!」
「………何かあったの?」
「いやっ、別にっ!?
ちょっと急用を、思い出しちゃって……」
「………まぁ、そんなことだろうと思ったけど」
そう溜め息をつきながら、カナタは荷物を下ろした。



