心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「……駅の、改札はいった所で、あの人の怒鳴り声が聞こえてきて。


僕が一人で行っても、火に油を注ぐようなものかな、と思ったから、すぐに駅員に報告した。



………まったく、心配ばっかりかけてくれるんだから、みーちゃんは……」







「う。すんません………」








カナタはそれっきり黙った。




夏休みとはいえ、平日の電車はそんなに人は乗っていない。




静かな車内で、電車の揺れに合わせて吊り革の軋む音だけが響いていた。






ちらりとカナタの顔を見上げる。




相変わらず、腹が立つくらいきれいな横顔だ。






でも、よく見ると、その白い肌が頬から首筋まで、火照ったようにほんのり赤らんでいるのが分かった。




それに、息もちょっと荒い?





どうしたんだろ、風邪とかじゃなければいいけどな。