心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

カナタは落ち着き払った声でそう言った。






それは、賢明な判断だったと思う。




だって、加賀さんは駅員さんと周囲の人たちの視線を避けるようにして、そのまま何も言わずに去って行ったから。







人の良さそうな駅員さんは、加賀さんが立ち去ったのを確認すると、心配そうな顔であたしに話しかけてくれた。








「お嬢ちゃん、大丈夫だった?」







「あっ、はいっ!


すみません、お騒がせしちゃって……。


ありがとうございました」








あたしはぺこりと頭を下げる。



それでも駅員さんはまだ納得してないような感じだった。








「………お嬢ちゃん、あれって、ストーカーなんじゃないの?


警察に連絡したほうがいいんじゃないかい?」








………えぇぇっ!?



す、すとーかー!?








「あっ、いえいえいえ!!


大丈夫です大丈夫ですっ!!


あの、いちおう、付き合ってることになってるんで………」








あたしは慌てて否定した。








「そうかい?


それならいいんだけど………。


いや、なんだかお嬢ちゃん嫌がってるように見えたからね」








そう言いながら、駅員さんは帰って行った。