心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

夏真っ盛りの陽射しは強く、すべてのものが白っぽくきらきら輝いているように見えた。





昼を過ぎて気温はかなり上がり、直射日光に灼かれたあたしの首筋にも、つうと汗が伝った。






(あ、つーい……)






カナタはさっきまでの感情の起伏などまるでなかったかのように、今はいつも通りの平静な表情をしている。




そして、その肌には、汗の玉一粒さえ浮かんでいない。





なぜだか分からないけど、カナタは昔からほとんど汗をかかないのだ。





真夏にも一人涼しげな顔をしていると、いつも暑さにうだされているあたしとしては、憎らしくさえ思えてくる。






「………あのー、暑いね」






多少ぎこちない沈黙に耐えきれず、あたしは月並みな天候話を口に出していた。






カナタは相変わらず無表情で、「そりゃ夏だからね」と当たり前の返答をした。






「夏だって、涼しい日もあるじゃん」






なんとなく、無意味な口ごたえをしてみる。






「まぁ、それはそうだね。


みーちゃんにしてはまともな反論じゃないの」