心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「いやぁ、いっつも冷静沈着で無表情、緊張なんてしたこともないカナタ様が、まさかの赤面をなさるとはねぇ?


いやはや、珍しいもん拝めましたよ。



ねぇねぇ、なんで赤くなってたの?


おばあちゃんから、あたしのこといじめたいなんてまるで小学生の男子みたいな扱いされて、恥ずかしくなっちゃったのかな?


なによー、カナタもかわいいとこあんじゃんっ!!」








カナタに口で勝てたことなんて、もちろん一度もないあたし。





なのに、こんなたわいもないことでカナタを青ざめさせられたことに嬉しくなって、あたしは上機嫌でカナタに笑いかけた。







「カナタって、昔から子どもっぽいとこ全くなかったけど、おばあちゃんにからかわれて照れるなんて、ちょっとおもしろかったよ」







あたしがにこにこしながらそう言うと、カナタは目を閉じて、動揺を抑えるように深く息を吐いてから、あたしをじろりと見た。






な、なによっ。




その反抗的な目は!?







「………みーちゃんてほんと、救いがたいほどの鈍感ぶりだね。



きっと、ある日突然世界中で天変地異が起こって、サッカーボール大の雹が降ってきたって大洪水に襲われたって地震で出来た地割れの中に落っこちたって巨大台風で空の彼方に飛ばされたって、みーちゃんは気づかないだろうね」