心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

するとみーちゃんは、ほくそ笑むような表情で僕を見上げてきた。







「………真面目一本のカナタの旦那はご存知ねぇでござんしょうがねぇ。


不健康なものほど、美味いんでございますぜ?」







みーちゃんはにやにやしながら、まるで秘密を打ち明けるように小声で言ってくる。




ほんと、あほなんだから。








「僕はそんな小癪な誘惑なんぞに屈しません。


ふざけたこと言ってないで、さ、行くよ」







「ちぇっ」








みーちゃんは不貞腐れたように唇を尖らせた。







みーちゃんは、僕の気持ちを全く分かっていない。






冗談じゃないよ、まったく。



不健康なものなんて、食べさせるわけないでしょ?





だって、みーちゃんには、長生きしてもらわなきゃ困るんだよ。





僕がそんな考えを巡らせていると。






「あっ」






みーちゃんが唐突に声を上げた。






「じゃ、『さとや』にでも行く?」






にやりと不敵な笑みを浮かべて、そう言ってくる。





う、そう来たか………。







「だって、健康な食事といえば、『さとや』みたいな店でしょ?」