*
僕は、みーちゃんをつれて街に出た。
夏休みの街は、浮かれた様子の子どもや若者たちで賑わっている。
ここぞとばかりにおもちゃや流行の服を売り込もうと、どの店も派手なポスターを張り出したり、店員が大声で客引きをしたりしていた。
流行りものなどに全く興味を示さない賢明なみーちゃんは、今は食事のことで頭がいっぱいのようだ。
「あー、お腹すいたなー。
なに食べよっかなー。
学生の分際でイタリアンなんて、生意気かなぁ。
安いし、マックとか吉野家とかにする?」
みーちゃんは僕の意見を伺うように、上目遣いで見つめてきた。



