心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

明るい光の溢れる図書館で、カナタは黙々と勉強する。






毎日見てるけど。



飽きないんだなぁー、これが。






昼の間は、外からの陽光が強いから、図書館の蛍光灯はついていない。





斜めに射しこんでくる真っ白な陽を受けて、カナタのきれいな輪郭が光る。





長い睫毛が深く影を落とす。



ツヤのある髪が、琥珀色に透ける。






なんか、とりわけ映像に凝った映画のワンシーンみたいで、目が離せなくなるのだ。






じいっと観察していると、青いボールペンをかりかりと動かすカナタの手が、思いのほか大きいのに気がついた。






加賀さんの手みたいにがっしりと分厚いわけじゃないんだけど。





肌理が細かくて白くて、ほっそりとした指をしている割に、女性的ってわけではなく。




手の甲が筋ばっていて、指は長くて、手首もごつごつしていた。







大人の男の人の手、っていう感じがする。





あたしはなんだか恥ずかしくなってきて、カナタの手から視線を外した。