心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「だって、図書館で本を読みもせずに、暇を持て余して寝るなんて。


蔵書たちに失礼じゃない」






「いいんです〜。


図書館は市民のための公共の場なんだから、周りに迷惑かけなきゃ何やってもいいんです〜〜」







お、みーちゃんのくせに屁理屈を。




眉を上げて唇を突き出した表情が、なんとも小生意気でかわいい。






僕が黙って笑っていると、みーちゃんははぁと溜め息を吐いて、うーんと伸びをした。







「………犬」







僕は心の声をそのまま外に出してしまった。





みーちゃんは「え?」と首をかしげ、窓の外を見る。







「犬? どこどこ?」







ばぁか。




ここだよ。




みーちゃんのことだよ。







でも、教えてあげない。







明るい夏の街に目を凝らすみーちゃんを、僕は見つめた。