心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「何してるの、みーちゃん。



行かないの?」







「…………へっ!?」








あたしはあんぐりと口を開けたまま訊き返す。





カナタは怪訝そうに眉をひそめた。






そしてもう一度、その薄い唇を開く。







「だから、図書館。



8時半には出るから、準備しといてよって、毎年言ってるじゃない」








…………え?






え? えええ?







それって、それって、つまり………。








「…………あっ!!



うっ、うんっ、そうだねっ!



そうだったよね!!」








あたしはこくこくと頷いた。





それを見たカナタが、目を細める。







「………ねぇ、僕と行くの? 行かないの? どっち?」







「…………い、いくっ!!」







あたしは何も考えずに、そう叫んでいた。






それを聞いて、カナタはふっと笑う。





あ、きれいな笑顔。





そうして、首を傾げながら言った。







「じゃ、早く着替えて準備してきなよ。


あと5分しか待てないよ?」







「わーっ!!


ちょ、ちょっと待っててっ!!」








あたしはリビングを飛び出して、階段を駆け上がった。