心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「今週さ、みゆちゃんと全然会えなかっただろ?」





「あ、はい、そうですね……」






確かに、一緒に帰らないと、あたしは加賀さんの顔を見る機会もなかった。



同じ学校だけど、学年が違うし、教室がある建物も違うから、すれ違うこともないのだ。



あたしは、加賀さんに言われて初めて、そのことに気がついた。







「俺、みゆちゃんに会えなくて、禁断症状が出そうだったよ。



ねぇ、みゆちゃんは?


みゆちゃんは、俺に会えなくて、どうもなかったの?」






「いえ、そりゃ、………さみ、さみしかった、ですけど。


でも、勉強しなきゃいけなかったんで………」







加賀さんはあたしの方に身体を向けて、一歩近寄ってきた。




あたしは思わず後ずさりしてしまう。


背中が、後ろに立っていた太い木の幹についた。







「それで?


勉強は、誰が教えてくれたわけ?」







……………うぅぅ。




これって、もう、言い逃れできない感じ?







「う、あの、………」





「あの、椎名って奴だろ?」





「えーと………」






我ながら、往生際わるいな。