* 加賀さんは、振り向くことなくあたしの手を引いて、どんどんと歩いて行く。 どこに行くつもりなんだろ………。 と疑問に思うけど、加賀さんの肩がいかっているのを見ると、何も訊けない。 加賀さんは生徒玄関から外に出て、校舎の裏庭まであたしを連れて行った。 裏庭はあんまり来たことがなかったけど、思ったよりも木がたくさん生い茂っていて、暗くて寒々しい感じがする。 「あの、加賀さん………?」 加賀さんは、やっと手を離してくれた。 手首をきつく握られていたからか、指先が冷たくなっている。