心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

見つめ合うあたしとスギモトの間には、緊迫した空気が漂っている。




周りの生徒たちも、息を殺して動向を見守ってるらしい。





そのとき。






「ーーーちょっと宜しいでしょうか」






硬直した空気を震わすように、静かな声が響いた。







………この、無駄に凛とした良い声は。








「お取り込み中すみません、杉本先生。


二点だけ、意見を申し上げたいのですが」







…………やっぱり!!



カナタじゃん!!!







あたしは、いつの間にか自分の隣に立ったカナタを見つめた。





近くの生徒たち全員の視線が、カナタの口許に集まってる。




今度はいったい何を言い出してくれるんだろう、的な。






注目を集めていることなど気づいてもいない様子のカナタは、穏やかな表情で理路整然と話し始めた。