心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

あたしが首を傾げていると、相変わらず最前列のカナタが、振り向いてこっちを見てる。





その顔には何の表情もなかったけど、面白がってるのだけは、よぉーく伝わってくる。






くーっ、悔しいっ!!




あの偏屈野郎、いつか見返してやるっ!!




とは思うものの、その「いつか」は今ではない。




残念ながら、あたしには、城内先生の質問の意図が全く了解できてないからだ。








「………冴木さん。



この『なり』の識別は、基本中の基本ですよ。



6月までに助動詞の活用と接続は全部やったんだから、これくらい識別できなきゃ。




期末までにちゃんと復習しておくように!!」









………はぁーい。




すみませんでしたー。




がんばりまーす。







折しもチャイムが鳴ったので、そこで授業は終わった。




カナタはもう一度振り返り、あたしを一瞥したけど、その口角が少しだけ上がっているのを、あたしは見逃さなかった。