心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

加賀さんはにこにこしながら隣を歩くあたしを覗き込んだ。







「そうですねぇ、もう七月ですもんねえ」






あたしは我ながら面白くもなんともない答えをした。




それでも加賀さんは嬉しそうに笑っている。






「ね、もうすぐ夏休みだね。


プールにでも行こっか」








………あー、プール?



あたし、基本的に運動は嫌いなんだけど……。






あたしが今いち乗り気じゃないのを感じ取ったのか(加賀さんも最近エスパー化してきたみたい)、加賀さんはこう言った。







「あ、もしかして、みゆちゃん泳げない?


いいよ、俺、スイミング習ってたから泳ぐの得意だし、教えてあげるよ。


それに、プールだったら浮き輪で浮いてるだけでも楽しいじゃん?」







「………はぁ、ま、そうですね」







あたし、プール行って浮き輪で浮いてるだけの人、一番意味不明だと思ってるんだけど。




泳ぐならまだしも、ぷかぷか浮くだけなら、お金はらってまでプール行く必要なくない? とか思って。






ま、いっか。



別に。