心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

あたしが無表情のカナタに向かって憤慨してるところに、「冴木さん」と声がかかった。





声の方を振り向いてみると、教室の入り口から、加賀さんが顔を覗かせている。








………あ、すっかり忘れてた。




そうそう、あたし、きのう、彼氏ができたんだった。




そんでもって、今日は、初めて一緒に帰るんだった。







まったく、カナタのことで頭がいっぱいになってたよ。




カナタが話の通じない奴だからさ!!








「冴木さん、もう帰れる?」







加賀さんがにこにこしながら言ってきた。







「あ、はいはい、帰れますとも」







あたしはそう答えて、急いで荷物をまとめた。