心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「カナタ。あんた、いま……。


あたしに、帰ろ、って、言った?」







あたしは確かめるように、ゆっくりと言葉を区切りながら訊ねた。




カナタは眉根を寄せて、「うん」と頷く。







「みーちゃん、なんで今さら、そんなこと訊くわけ?



僕たち、毎日一緒に帰ってるじゃない」







いや、そりゃそうですけどもさ。



それは今までの話であって。




これからは、違うんじゃないの?







………だって。







「………あんたさ、彼女、できた、んでしょ?



なんで、あたしと、帰るわけ?」







あぁ〜、なぜかカタコトっぽくなってしまった。




あたしゃ生粋の、純正品の日本人だってのに。