心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

あたしは溜息をついて言った。






「あぁ、あんたにはちょっと高度な冗談でしたね。


今のは、関西弁ってやつね」






あたしの言葉に、カナタは眉を顰める。






「そんなの分かってるよ。


僕が理解できないのは、なんでみーちゃんが関西弁を使うのか? ってことだよ。


生まれも育ちも関東なのに」





「………いや、関西弁を使うことで、普段とは異なるあたしのげんなりした気持ちを表現しようかと……。


ってなに真面目に解説してんのあたし!



てかね、普通の人はね、生粋の関東人が急に関西弁つかったりしたら、笑うもんなの!!」







とか言ってるのが、なんか虚しい。



自分の発した冗談の解説するほど悲しいことってないよね。




案の定、カナタは訳わかんないという感情が思いっきり顔に出てる。







「なんで、関西弁がおもしろいの?


だって、関西地区で言語習得期を過ごした人は、誰もがみんな関西弁を日常使用してるんだよ?



それがなぜ面白いのか、僕にはちっとも分からないな」








はぁ〜〜。


あ、また溜息でちゃったよ。


もー、あんたのせいであたしの幸せ、もう一生分逃げちゃった気がするよ!!