心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

あー、出た出た!


カナタさまの口癖、『心底、不思議。』




これね、めっちゃ馬鹿にされてる気持ちになるんだよね。




あんたの方がよっぽど不思議だって!!




とは思うものの、あたしはもはや何も言う気になれず、げんなりとする。




しかもなんだか失礼とか言われたから、とりあえず謝っておくことにした。



あぁ、あたしって、つくづく素直なおりこうさん。






「………はいはいはい、すみませんね。

今のは失言でごさいました」






するとカナタは満足げに頷く。






「そうだよ。

不用意な発言は自分を生きにくくするだけだから、気をつけなよ。


政治家たちを見てても分かるでしょ」






「あーはい、ほんまにそうですな。

失言はあきませんなぁ」







冗談なんか通じないカナタ様は、「なにそれ?」と怪訝な顔であたしを見てる。