心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「あれ〜? 鈴木さん?」






雑貨屋さんの前にあったセール品のワゴンを覗いていたとき。




見知らぬ男の人が、真名子を見つけて声をかけてきた。





あ、鈴木ってのは、真名子の苗字ね。







「あー、加賀センパイじゃないですか」







真名子が目を見開いて返事をする。







「ひさしぶりー、元気してた?」







真名子が『加賀センパイ』と呼んだ人物は、人懐っこい笑顔でこっちに近づいてきた。







「ま、相変わらずぼちぼちやってますよ」







真名子も笑みを浮かべて応えている。







「だろーなぁ、鈴木さんのことだし」







と言って、その人は楽しげに笑った。






スポーツしてますって感じの、こんがり灼けた肌。



短めの髪をワックスで無造作ヘア的な感じで立てて、チェックのシャツにダメージジーンズ。







うーん。



いかにもさわやかな、好青年。




夏が似合うねぇ、やっこさん。






どっかの誰かさんとは、雲泥の差だね、こりゃあ。