するとカナタは、不思議そうに首をひねる。
「そう?
だって、みーちゃんがいつになく暗い顔してたから。
僕はてっきり、みーちゃんにしては珍しく、頭痛か腹痛をもよおしたのかと思って。
保健室に連れてった方がいいかとか、なんだったら救急車を呼ぼうかとか、その前に少しでも痛みが和らぐ速効性のある応急処置はないかとか、一瞬にして色々考えを巡らせたんだよ?
なのに、疲れてるだけとか。
あーあ、勉学のために脳細胞を最大限に活用すべく摂取した貴重なブドウ糖を無駄遣いしちゃった、と思ってさ」
………あたしは茫然と幼馴染を眺める。
呆れて物も言えないって、このことね。
いやー、こいつ、まじで凄まじいわ。
しかし、当のカナタはまだ言い足りないらしく、さらに続けた。
「それに、なんなの?
みーちゃんのくせに疲れてるとか。
家に帰ったらどうせ勉強もしないでだらだらしてるだけでしょ?
疲れてるなんて、ちゃんと宿題を終わらせてから寝る真面目な他の生徒たちに失礼だよ。
どうしてそんな無遠慮な発言ができるのか、心底、不思議。」
「そう?
だって、みーちゃんがいつになく暗い顔してたから。
僕はてっきり、みーちゃんにしては珍しく、頭痛か腹痛をもよおしたのかと思って。
保健室に連れてった方がいいかとか、なんだったら救急車を呼ぼうかとか、その前に少しでも痛みが和らぐ速効性のある応急処置はないかとか、一瞬にして色々考えを巡らせたんだよ?
なのに、疲れてるだけとか。
あーあ、勉学のために脳細胞を最大限に活用すべく摂取した貴重なブドウ糖を無駄遣いしちゃった、と思ってさ」
………あたしは茫然と幼馴染を眺める。
呆れて物も言えないって、このことね。
いやー、こいつ、まじで凄まじいわ。
しかし、当のカナタはまだ言い足りないらしく、さらに続けた。
「それに、なんなの?
みーちゃんのくせに疲れてるとか。
家に帰ったらどうせ勉強もしないでだらだらしてるだけでしょ?
疲れてるなんて、ちゃんと宿題を終わらせてから寝る真面目な他の生徒たちに失礼だよ。
どうしてそんな無遠慮な発言ができるのか、心底、不思議。」



