心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~

「べつに、大丈夫。

ちょっと疲れてるだけ」






あたしはすっくと立ち上がった。




あたしが立っても、背の高いカナタの顔は頭一つ分くらい上にある。



あたしは中一で成長とまっちゃったからね。




カナタの顔を見上げると、なぜか不愉快そうに眉を顰めている。






「……どしたの、カナタ」





「なんだ、疲れてるだけか。


心配して損した」





「………はぁっ!?」






あたしは思わず耳を疑う。





それ、なんすかっ!?


仮にも幼馴染にかける言葉っすか!?





あたしの驚愕をよそに、カナタくんは不快を隠さない表情のまま、あたしを見下ろしている。




我慢できなくて、思わず大声を出しちゃうあたし。






「心配して損とか!!


失礼にも程があるでしょ!!」