私は嫌な事があったの?
じゃぁ、私の嫌な事って何⁇
嫌な……事……。
『穢れた女』
私の脳裏に嫌な言葉が響く。
今更…思い出したくないのに…やだっ……
「珠実!?大丈夫!?
顔色すごく悪いよ!?!?
やっぱり昨日何かあったんじゃないの⁇
珠実⁇」
心愛が心配してる声は耳を右から左に抜けていく……
返事…しなくちゃいけないのに…
怖い……怖いよ…………。
「珠実!?
ねぇ、お願い、話して⁇
というか、こっちみて?
それで落ち着いて?震えてるよ…⁇
大丈夫⁇」
心愛の声はもはや聞こえていなかった…。
私は……穢れた女………。
「珠実!?!?!?!?」
そしてここで記憶は切れた。

