私はふと思い出した。
そうだ…私がここに来た目的。
何のために来たか、
面倒くさいのに階段をたくさん上ってここまで来た理由…
すっかり忘れてた。
こんなどーでもいい話をしてる場合じゃなかったんだ。
「だから、毎回黙るなって言ってんだろーが…;」
私がいきなり言葉を止めるものだから痺れをきかしたのだろう。
さっきからこればかりだ。
「あの…ね……」
さっきまで少し喧嘩口調だった分、話しにくい…
話の内容も全然関係ないし…。
「何だよ…早く言えよ…」
私が焦らすものだからいい気分ではないのだろう。
「私っ
“ピンポンパンポーン♪♪♪♪”
…………………」
私が覚悟して言おうとした、その時に放送がなった…。
“1年1組、芙夏蒼要君。校舎にまだいるのであればすぐに職員室に来なさい。
繰り返します…〜〜♪♪〜〜”

