「まー、お前の探してる子にもすぐ会えるんじゃね⁇
またその子が図書室に来る事だってあるかもしれねーだろ?」



圭馬が俺を励ますように言う。
会える保証なんてないけど、こうやって幼なじみの奴に言われると、本当に会えるような気もしてくる。



「あぁ……お前こそ………」




「俺は…本当に、なかなか会えねーや(笑)」



悲しそうな顔をして、無理に笑う圭馬を見ていると、俺が泣きそうになった。






俺らが惹かれたのは違う人物でも、
惹かれたところは"王子を知らない"というところ。


でも、俺はまた眼鏡女に会えるという確信しかなかった。




俺はもう、
この時から、眼鏡女に惹かれていたんだな。