「まぁ、俺の探している女の子を含めて、その、図書室で会った女の子とまた会ったとか、何か情報が入ったら教えろよな?」
圭馬の頭にはやはりあの女の子しかないのだろう。
圭馬はずっと女の子を探しているが、見つからないらしい。
とにかく美人らしくて。
俺らも常に女達に囲まれているから、探しに行こうっていう時間がとれるわけじゃないから、圭馬は教室移動の時に、他のクラスを覗く程度。
だから情報が入ったら、すぐ教えて欲しいのだろう。
「わかってるよ…一途野郎…」
「最近は一途って言葉。
気に入ってるんだよな♪」
そう言って、嬉しそうに笑う圭馬の顔はキラキラしているように見えた…。
「さて、蒼要から、本音も聞けたし、帰るとするか。」
「そうだな」
元々帰ってくるのが遅かったから、今はもう結構時間がたっていて周りは真っ暗だった。

