圭馬は、俺が
"ミルクティー色だったぞ"
と言おうとしていたのを遮った。



「第一、地味じゃなかった。
めっちゃ美少女だったの。
目がパッチリで、髪も内巻きで柔らかそうで……」



「わかったから、黙れ。」



「えー!?」



俺はこのまま話を聞いてると、圭馬の口が止まらないと思って、話を止めた。




「でもやっぱり地味な子だったんだね。」



「あぁ、」




「じゃぁ、そんなに気になってるのは俺らの事知らなかったから。
それだけなんだな??」




「あぁ、って、それ以外に何かあるのか??」



「……その女の子が気になってる…胸がドキドキするとかじゃねーんだよな?」




圭馬が言葉をつまらせながら言う。