「あぁ……」
圭馬はそんな話ありえねー。
何を言ってんのかわかんねーよ。
って顔をしている。
まぁ、俺らは学園の中の王子として、よく知らねーけど、あだ名まで付けられて、毎日毎日女子に騒がれてるのに、
そんな俺らの名前を知らない奴がいる。
なんて言われたら驚くよな。
俺も、眼鏡女から聞いたときは信じられなかったし。
「誰だよ…その子。
気になってきたじゃん、そこまで言われると」
圭馬も俺と同じく、眼鏡女に興味を持ったみたいだ。
ん?そういえば。
「なー、圭馬が一途に好きな子もさ、お前のこと知らない子じゃなかったか?」
「えっ……////」
圭馬の顔は急に赤くなりだした。

