クラスで発表し、先生が一人一人を評価する。
そして、評価の良かった者が、体育館で、全生徒の前で発表するのだ。





「そっ、そんなのに選ばれるわけないじゃない‼」




「俺が選んだ本で選抜逃すなんてあり得ない。
もし選ばれなかったら、お前の文章が良くないってことだな」




「なっ、なっ、なっ、‼
この本がそんなにいい本って保証はないでしょ!?」



口答えばっかする女。
気が強いし、


「俺はこの本で…選ばれたから、クラスから」



そう、俺はいつも通り見事に選ばれた。
皆は当然だろー、みたいな感じだったけど。
この学園、頭いい奴と悪い奴に差があるからなぁ、





「ま、せいぜい頑張れ?
強気な金髪、地味子さん?」




「きっ、金髪じゃない‼
あなたこそ、何様!?
あなたみたいな意地悪な人、会った事ない!」



俺は眼鏡女のこの言葉に、空いた口が塞がらなかった。