「んぁ?これ、…お前、太陽と月の関係の課題研究してんの?」
「うん……」
「じゃぁ……これとこれとこれとこれ、
この四冊読めばいける」
「え、?なっ、何で…」
「俺も課題研究、太陽と月の関係調べて、この四冊がベストだったの」
そう、まさかの、俺は眼鏡女と同じテーマを、三日前くらいに発表したところだった。
「へぇー……」
「いつまで?」
「明後日…」
「お前にこの分厚い四冊が読みきれるかな…」
俺は自分で言うのもあれだが、成績は学校内で1番で、頭には自信があり、本を読むのも人よりはやい。
この眼鏡女、本は読んでそうだけど…こういう奴ほど頭悪そうだよな…
だが、
「読めるもの!」
と、眼鏡女は言う。
「ほぉー、じゃぁお前の課題研究、楽しみにしとくな??」
「え??クラスが違うのにどうやってみるの?」
「選ばれた作品なら全生徒の前で発表だろ?」