俺の存在に、ようやく気づいて、変な声をあげる眼鏡女。



いや、話しかけるタイミングを俺が見計らってたのに…
いきなり独り言のオンパレード。



きっと本人は、心の中で言っているつもりなのだろう。




全部声に出ているが。







「だ………誰……」




「誰って俺のこと知らねーの??」




「いやいやいやいや、知らんがな、

て、え?


私の心の声にも反応してくれてる??
ど、どうやって……」





「全部声に出てんだよ」





「なるほどぉー♪



……………………はっ!?




声に出てる!?!?!?」