純平とのいざこざがあるまではこうして一人一人の誕生日を3人で祝っていた。

いつからか始まったこのシュークリームを投げるという恒例行事。


確か、いつかの私の誕生日、プレゼントにシュークリームが食べたいと言っていた私に誕生日当日、2人が投げつけてきたのが始まり。





「こんなことしてたなぁ……」






シュークリームを投げつけられて、主に上半身がベタベタになっている純平は髪を触りながら言う。
そしてクリームを手にとって舐める。





「てか俺誕生日か…」





「覚えてなかったの??」





「あぁ、」






どこかぼんやりした様子で答える純平。






「誕生日なんて…いつぶりに祝ってもらっただろ……」





「「………」」






「あ!わりぃ!てか俺シャワー浴びるわ…入って」






「あ、うん。写真だけ撮ろうか」





心愛がそう言って写真を撮る。






「今日はたくさん弾けよう」





心愛がそう言って、純平は照れたようにはにかむのだった。